LIVING CRAFT :日々に息づく、伝統美
- KITASAKO HIDEAKI
- 10月25日
- 読了時間: 1分

伝統工芸は、かつて「今」の中にありました。
暮らしの中で使われ、買われ、選ばれ続けてきた、その時代の "商品" だったはずです。
しかし今、多くの工芸は文化的価値だけを背負わされ、商品としての役割を見失っているようにも感じます、
伝統工芸を、現代の商品として復興すること。
伝統工芸は、単なる素材ではありません。
そこには、時を超えて受け継がれる精神、美意識、そして物語が息づいています。
服作りとは、そうした物語を現代に翻訳する営みです。
だからこそ私たちは、製品企画の初期段階から、デザイナーと職人が共に向き合い、何をつくるべきか、なぜそれをつくるのか、問い直すところから始めます。
対話を重ね、手を重ね、ひとつひとつの作品に命を吹き込んでいくその過程は、
技と美意識が響き合う、静かで力強い ”再生の営み” です。


加須市 石織商店4代目 石塚新吾 近影


コメント